例えば、

ネットで発見した気になる音源を、スタジオの予約時間が来るのを待ってる間にメンバーと聴きたい。

  とか、

メンバーとの飲み会で、余興として前回のライブの録音を聴きたい。

  など、

4人くらいで同じ音源をヘッドフォンで聴きたい。というシチュエーションがごく稀にある。
やむを得ずステレオの片側づつで聴いてみたりしてるいが、結構わびしいものである。かといってでっかい音でスピーカーから出すわけにもいかない。結構細かいところを聴きたかったりするし。
そんな状況をなんとかしたいという欲求は結構前からあった。

市販ものでそんな欲求をみたしてくれるものがないわけではない。

ただ、でかかったり、高価だったり、大げさだったり、 高価だったり

なかなかストライクゾーンに来るものがない。


これはもう作るしかない。

お題は、

電池駆動できること。

AC駆動もできること。

手軽に持ち運びできるサイズであること。

そこそこの音がでること。

操作性がよいこと。
Macintosh HD:Users:horiuchiikuo:Desktop:41HA repo:DSC_5877.jpg


で、作ってみた。

オーディオ的な味わいはよくわからないが、実用に耐える程度にそこそこの音が出る気がする。

Macintosh HD:Users:horiuchiikuo:Desktop:41HA repo:DSC_5869.jpg

中はこんな感じ。

タカチのYM-100に、がんばって詰め込んだ。
それでいて、インプット、アウトプットがややこしくなったりせず、
4系統あるヘッドフォンアウトとヴォリュームの関係が直感的にわかるような配置にするのにちょっと苦心した。

回路は、ドラモニを作るためにヘッドフォンアンプを検索していて見つけたChuMoy Ampをベースにした。
ChuMoyアンプはオペアンプを使った単純な回路で電池駆動ができて結構いい音が出るという、
その筋では定番となっている
っぽい。

しーなな工房のネタは、どっかで拾って来た回路図を元に作ることが多いので、
回路図や基板のパターンなどを載せるのは具合が悪いかなと思ってあえて書いてないんだけど、

ChuMoy Amp
はいろんなところで公開されてるし4つまとめたのはオリジナルなので、
今回は基板のパターンも載せてみよう。



(↑どちらも圧縮してないのでどっかへコピペしてから拡大してみてくれ配線図の赤字もちゃんと見えるはずだby NKJ)

電源部は共通でインプットをパラッただけだ。

オペアンプはFET入力のOPA2134
4ch
もあるので一つはOPA2604を使ってみた。
ちょっと高いやつだ。しかし、出た音は違いがあるのかよくわからなかった。

それと、ch34は一つのオペアンプからL,Rを出すのではなく、
2ch分のLをまかなうオペアンプとRをまかなうオペアンプに分けてみた。
クロストークを考えるとその方がいいのかな?と考えてみた訳だが、違いはわからなかった。

いろいろやってはみるが、そもそも違いのわからない男なので、あんまり関係ない感じ。

白状すると、基板を作った段階では、電源スイッチを想定してなかった。

NO NAME:Fx:ヘッドフォンアンプ:4out:41HA repo:DSC_5881.JPG

だから、せっかく電池スナップへの配線を基板上にそろえて配置したのに途中にスイッチを挟む形になってしまった。
しかも、スイッチは電池のみに有効でACアダプターは直結だ。

また、LEDをつけることを考えてなかった。
抵抗を空中配線にしてもよかったんだけど、基板の端っこに無理やりつけてみた。
上の写真の一番手前に写ってるベージュ色の抵抗がそれだ。

volumeには、ギャレットオリジナルの二連ポットを使った。
このポットはコスパがいいので単連のもよく使うけど結構トラブルがある。
たぶん、端子の金属とカーボンのパターンとの接触部分が不安定なんだと思う。
配線をやり直すのに熱を何度もかけたりしたときに問題が起きやすいんだけど、
今回は初回配線からなんだか調子がよくなかった。
急に片側の音がでなくなったり、そのチャンネルのポットの端子をつついてやると出るようになったりって感じ。
このアンプのクオリティーのボトルネックはここにあるかも。
配線がへたくそなのも多分に関係しているんだと思うけど。

NO NAME:Fx:ヘッドフォンアンプ:4out:41HA repo:DSC_5883.JPG

インプットとヘッドフォンアウトが並んでるのでインプットを一段ずらして間違えにくいようにしてみた。
電池とポットの間はクリアファイルをくり抜いたもので絶縁した。

配線はまさにうどんのようになってしまった。どうもセンスがないらしい。

NO NAME:Fx:ヘッドフォンアンプ:4out:41HA repo:DSC_5882.JPG

グラウンドは基板の固定ネジにラグ版で落としてある。適度に曲げてケースの蓋側にも接触するようにしてある。

電池やACアダプターのマイナスが直接グラウンドに落ちてるのでなく、
通常バイアスになってるところがグラウンドになってるので注意が必要だ。
多系統を引き出すようなタイプの電源はマイナスがグラウンドに落ちてることが多いのでやめといた方がいいと思う。
また、そういうのは普通センターマイナスだが、
これは秋月のスイッチングアダプターを想定してセンタープラスにしてある。

秋月の12vのヤツが問題なく使えた。ただ、少しノイズがのるようだ。
無音のときにわかる程度なので気にはならないが電源部は改良の余地がありそうだ。
試しに、オペアンプのすぐ近くに0.1μFのパスコンを追加してみたが効果はなかった。

バンド内に一つあると便利なアイテムだと思う。
興味のある方は作ってみてはいかがだろうか。
回路図も出さない不親切な情報提供で申し訳ないが、
今思いつく問題点もまとめてみたのでより良いものにしてください。

ただ、冒頭でもふれたように、こういうのが欲しいなと思うシチュエーションは何度かあったんだけどごく稀にしかない。

とりあえず、KanKohenでは今のところ予定がない。
せっかくなので、久しぶりに飲み会しようと提案してみた。

♫ 六月はヘッドフォンアンプを作ったので酒が飲めるぞ〜 ♫

あ、六月は祭日がない。予定合わせるの無理かな〜•••••••


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