ずっとエフェクトはワウしか使っていなかった六弦さんだが、EVHワウの購入を機にフェイザーとフランジャーもそろえる事にしたらしい。MXRのフランジャーは18vなので電源がめんどうだ。そこでこんなやりとりが・・・。

六弦;ワウにフェイザーにフランジャーにチューナー、全部まかなうのは何ボルト?

しーなな;何か勘違いがある気がするけど....9v18v

NKJ; にしがはちでも、4つでも、9Vなのでよろしく。テーブルタップのコンセントがどれもAC100V。面倒なのは、9Vと18Vをいっぺんに出すのが。わかってもらえただろうか

六弦;これってどうなん?(マクソンの9v×7の電源)4つで45V(9v×318v)です。まかなえる?

・・・。

……..

ありがちな勘違いなんだけど、並列つなぎと直列つなぎとかごちゃごちゃした話をするよりも、なんなら電源作ろうか?ということで話がまとまった。

と、いうことで。前回のしーなな工房の終わりで次は電源でもいじろうかと言う話が六弦さんの電源を作ることになった。

24vくらいのDC電源からレギュレータで18v9vを作ることにした。何ができるかなの巻で作った赤いヤツにも同じようなヤツを入れてある。今回はnet(ニワトリのひなのページ)で見かけた回路を参考にダイオードブリッジを使ってDC inの極性をプラス、マイナスどちら向きでも使えるようにしてみた。某秋○電商で売ってるスイッチングタイプのDCアダプタはセンターがプラスなのでこの仕様は結構便利なはず。スイッチング電源は小さくて大容量なので便利だけど、リップルが乗りやすいので嫌う向きもあるがレギュレータで安定化するので大丈夫なはず。

いろいろ検討の結果DCジャックは全部基板に直につけるタイプを使うことにした。レイアウトはエフェクトボードの左上に置く事を考えて上から見て左の面にアダプターからのDC inを置いて手前の面に18v×29v×5outを置いた。ケースはPhase 90くらいの大きさのを使った。話は変わるが、MXRのエフェクターはだいたいDCジャックが基板直付けにされていてジャックの入り口はケースの内側に面している。Phase 90とかの厚みならあまり問題にはならないみたいだけどワウはケースがぶ厚いのでL型のDCプラグなどはしっかり刺さらない。EVHワウを買ったばかりでそれがかなり気になっていたので、できればDCジャックの入り口はケースの外側に合わせたいと思っていた。ということで7つの四角い穴を開けることに。丸い穴ならドリルで開く。リーマーである程度の調節もきく。しかし、四角い穴はそうはいかない。小さなドリルで適当にガツン、ガツンと開けといて後はヤスリでせっせと削るしかない。四角い穴あけは、情熱と忍耐と真心だ。しかも今回は7つも正確に開けないといけないので穴のサイズの問題なのか位置の問題なのかと悩みながら試行錯誤しつつガシガシ削っていって、それでも穴に収まらんなあと苦労していたら基板がケースに当たっていたりと途中でかなり後悔したが、なんとか7つのDCジャックが顔を出してくれた。ちょっと隙間が大きめの穴もあるけど放熱用ということで勘弁してもらおう。微妙に歪んでるのは真心が足りないところだ、すまぬ。

今回は、部品がすべてon board。配線は一切なし。レギュレータの放熱も基板の固定を兼ねてケースに直ですませた。配線材とかスイッチとかフォーンジャックとか金がかかる部品がないのでかなり安上がり。しかし、手間はかなりかかったぞ。



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