塗装は六弦さんのリクエストで、青を使ったウルフィーベースバージョンストライプ。レリック仕様にしてほしいとのこと。

ちなみに、僕のジーパンは破れています。あくまで破っているのではなく破れています。最近、さらっぴんのジーパンでも破ったり削ったりした状態のが売られているけど、あれは要するに履きこんで破れたジーパンが案外かっこいいのでまねしているわけでしょ??。エディーのボロボロのギターがかっこいいのは使い込んだ結果そうなっているのがかっこいいわけで、いわば歴史が刻まれているようなものだと思う。だから、僕のジーパンはあくまで破っているのではなく破れています。いわゆるレリックとかエイジドっていうのにはあまり興味がありません。そもそも、アルミは塗料ののりが悪いのですぐに剥げます。これまで作ったのはみんなナチュラルレリックになりました。(ていうか、金属が剥き出しになっちゃうんだけど)だから、心配しなくても使ってたらいやでもそうなっちゃうよっていってレリックにはしないつもりでした。

とはいえ、アルミの塗装ののりの悪さにはちょっと辟易としていたところもあったので、調べてみるとエッチングプライマーというのがあるらしい。表面を腐食させてギザギザした状態にして表面積を増やして固着をよくするものらしい。近くのホームセンターを何軒かまわってみたがどうも見あたらない。そこで、要するに腐食させればいいんでしょって事で基板のエッチング用の塩化鉄の溶液でやってみた。なんだかすごく熱が発生して大丈夫なのか??って感じになったけど表面は真っ黒になってギザギザした感じになったのでまあ成功???(決してお勧めはしません)、メタルプライマーとかいう鉄じゃない金属の下塗り用の塗料があったのでそれも使ってみた。黒で均一にしてから白を塗って下地が完成。

マスキングテープでストライプを作って白の上に青を塗り、その上に逆のマスキング(線じゃないところをマスク)で黒の線を入れてストライプ完成。Frankenは白黒ストライプの上に赤だけど、Kramerは剥げた黒線の下に赤がみえるのでたぶんこの順番だと思う。だけど、ウルフィーのベースはFranken仕様か?まあ、良しとしてもらおう。

今回は下地から丁寧にやったし一つ一つ乾燥もたっぷり時間をかけてかなり慎重にやった。そうなるとできるだけ高い完成度を求めたくなるのが人情というもの。マスキングテープを剥がした後のネチャネチャも丁寧に取りたくなる。お湯とか洗剤とか使って丁寧に落とした。キュッキュ、キュッキュと丁寧に落とした。そうしてると、あ〜〜〜っ“。青が剥げた。下の白が出てきた。けどなんだかレリックみたいでいい感じ?。一カ所そうなったんならいっそ全体にやってみよう。ということで、クレンザーを使って全体をゴシゴシ。やってみると線のにじみとか気にならなくなるし、レリック前はもっときれいな線だったんだろうな的なごまかしがきいて返って完成度が高くなった気がする。なんかこれもいいなって気になってきた。最後につや消しをちょっと吹いたらさらに風合いが良い感じ。

歴史がどうのっていうポリシーはどこに行ったんだ??。

ま、そんなもんだろう???。


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