作ってから数年経過しているが、River Rockのレポでもちょっと書いたフットスイッチをレポしてみたい。

 5150-Uのフットスイッチってでかいんだよね。なのに僕はほとんどチャンネル切り替え以外は使わない。コンパクトなフットスイッチが欲しいと思っている人は結構いるのでは? 

 さらに、僕のアンプは5150-Uだけど、NKJさんがコンボを持ってるし、今練習で使っているスタジオには5150-Tが置いてある。そいつら全部に対応できたらいいと思わない?そんな欲望に答えてくれるのがこれです。

 5150-Tとコンボはスイッチ二つなのでコネクタにはステレオフォーンジャックが使われていて、ringがチャンネルでtipeffectになっている。問題なのは5150-Uのコネクタだ。スイッチ三つをまかなうために7ピンのちょっとややこしそうなヤツが使われている。

 とあるパーツ店ではこんなコネクタ市販されてないよなんて言われて、こいつを自作に持ち込むには純正のケーブルをバラして片側を手に入るタイプのコネクタに取り替えるしかないかな、としばらくは思っていた。だが、似たコネクタを見つけて試してみると意外にもこいつとつながった。オスもメスも手に入ったのでケーブルも自作することができた。(岡山なら松本無線さんで手にはいると思うよ。)それで、俄然、自作の意欲が湧いたのだ。

 Uのフットスイッチを開けてみるとこんな感じ。スイッチとLEDが直列につながっているのがわかるだろうか?

 7ピンのコネクタの6番目、7番目は使われていない。4番目、5番目がショートされていて、こいつらがグラウンドになっているらしい。そして、どうやら4番と5番がショートすることでアンプがフットスイッチの接続を認識し、パネルのスイッチをキャンセルしフットスイッチでのコントロールに切り替わるようだ。1番から3番がLEDを通ってグラウンドに落ちるとチャンネル切り替え、クリーンチャンネルブースト、エフェクトがそれぞれonされ同時にLEDを点灯させる仕掛けのようだ。

 前述の通り、僕はほとんどチャンネル切り替えしか使わない。チャンネル切り替えだけのスイッチ一つにしてコンパクト化を追求するというのも潔い気がする。しかし、どうもそういう割り切りができない性分だ。いつか使いたくなる時が来るかもしれないじゃないかと思ってしまう。結局スイッチを二つ付けてチャンネルは専用に、他方二つは切り替えて使えるようにした。その上、もう一つフットスイッチを外付けすると三つとも使えるようになるようにした。(外付けの外付け?そこまでするなら純正を使った方がむしろシンプルなのでは??) 外付けの外付けフットスイッチ用のコネクタをステレオフォーンジャックにして5150-Tとコンボにつなぐ時にはそこからつなぐようにした。

 これが、回路図だ。(回路図はしーなな工房初登場だが、そんな大仰なものではない。ほぼ配線図)

 Foot switch 1がチャンネル切り替え用で、7ピンコネクタの1番とステレオフォーンジャックのringにつなげてある。極性を逆に使うことで、3ピン1回路のスイッチですませた。

 Switch 17ピンコネクタの23番をFoot switch 2につなぐのと、ステレオフォーンジャックのtipにつなぐのを切り替える。

 5150-Tとコンボで使うときはステレオフォーンジャックのtipFoot switch 2につなげておかなければいけないが、そうすると7ピンコネクタで使うときFoot switch 2で常に2番か3番がonしてしまう事になる。外付けの外付けを考えなければ起きない問題だが、結局Switch 2を追加し5150-Uで使うときはFootswitch 2tipの接続を切ることにした。

 こうして完成したのがこちら。すでに数年経過しているのでナチュラルレリックになっている。ホットボンドで付けたLEDが剥がれかけてペコペコしている。写真手前面左から7ピンコネクタ、ステレオフォーンジャック、わかりにくいが黒いノブのスライドスイッチがSwitch 1

 そして内部がこちら。写真手前にのり付けされている訳のわからないコネクタが実はSwitch 25150-Uで使うときにはこいつを引っこ抜く。こうまでして実現した外付けの外付け仕様だが、これまでに一回も使ったことがない。記憶にある限り、Footswitch 2も使ったことがない。・・・あっ。Rock Masterのフットスイッチはステレオフォーンジャックだが、tipの方がチャンネル切り替えになっているので、Rock Masterで使ったときにFootswitch 2を踏んだな。だが、結局チャンネル切り替え以外は使ったことがないのだ。

 いびつなこだわりが凝縮された感じだが、これが自作の醍醐味ということにしておこう。


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